著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

22日のビットコイン(BTC)対円は反落し370万円を割った。この日の相場は欧州時間終盤にかけての米国債利回り低下、延いては金(ゴールド)相場の上昇を受けて一時は380万円台に乗せたが、イエレン米財務長官が預金保険の上限引き上げを否定すると、銀行株が下落しBTCは失速。さらに、昨日最終日を迎えた米連邦公開市場委員会(FOMC)では年内利下げの可能性が否定され、パウエル議長は記者会見で、銀行システムは健全であり、あくまでインフレリスクを注視するスタンスを示し、BTCは下落に転じた。また今朝方には、米証券取引委員会(SEC)がトロンのジャスティン・ソンを訴訟と報じられた他、コインベースがSECから訴訟の計画を通知するウェルズノーティスを受け取ったと明かし、BTC相場の戻りを抑えた。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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