著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

14日のビットコイン(BTC)対円は三日続伸し、先月二十一日ぶりに終値で330万円を回復した。USDCのデペグが解消し、米連邦準備制度理事会(FRB)による積極利上げ観測が消滅する中、320万円を回復したBTCは、この日の東京時間もジリ高で25,000ドル水準となる334万円を試す展開となった。注目された2月の米消費者物価指数(CPI)は前年比で1月から0.4%ポイント減速し(6.4%→6.0%)、BTCは前月の高値を更新し、一時は昨年6月ぶりに350万円台に乗せた。一方、この日は米銀行システムへの懸念も後退し、FRBがペースを緩めつつも利上げを継続するとの観測が強まり、米国債利回りも反発。これによりBTCは上げ幅を縮小し、終値では先月高値を維持できず、ドル建てでは25,000ドル乗せに失敗した。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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