著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

8日のビットコイン(BTC)対円は300万円台中盤での保ち合いから下放れを演じ、先月14日ぶりに300万円を割り込んだ。ドル建てでは、前日に僅かに割り込んだ上昇トレンドラインの回復を試したが、同トレンドラインがレジスタンスとなり、概ね節目の22,000万ドル(≒302万円)周辺での推移が続いた。二日目となったこの日のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言では、特段目新しい材料はなく、米株市場は前日のサプライズを消化したが、シルバーゲート・キャピタル(SI)が銀行業務縮小と任意の清算計画を発表すると、時間外で株価が暴落。暗号資産(仮想通貨)市場もこれに連れて今朝方に下げ足を速め、BTCは一時21,600ドル(≒296.6万円)まで下落した。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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