著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
16日のビットコイン(BTC)対円は上値トライに失敗し反落。ドル建てでは節目24,000ドル(≒321.7万円)の維持に失敗した。前日に9.85%と急伸したBTCは、この日も始値から買われ330万円を試す展開となるも、同水準がレジスタンスとなり東京時間は高値揉み合いに終始した。1月の米生産者物価指数(PPI)が市場予想を上回り米国債利回りが一段と高くなる中、安寄りした米株が下げ幅を縮小するのを追い風に、NY時間のBTCは一段高を演じたが、ドル建てで昨年8月高値(25,200≒338万円)にワンタッチすると、目標達成感から反落。米国債利回りが再び上昇すると下げ足を速め、今朝方に24,000ドル水準を割り込んだ。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成