著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
1月9日〜15日のビットコイン(BTC)対円相場の週足終値は、前週比416,578円(18.43%)高の2,676,775円と急伸し、BTC対ドル相場は昨年11月に起きたFTXショックによる相場下落を完全に解消した(第2図)。
13日に発表された12月の米消費者物価指数(CPI)の上昇ペース減速により、BTC相場は米国債利回りの低下に逆行高となり240万円台に乗せると、翌日もミシガン大学が発表した期待インフレ率の低下を受けて、米株の上昇に連れ高となり、250万円に乗せた。これにより、BTC対ドル相場は心理的節目の20,000(≒255万円)に到達すると、14日朝方に1.2億ドル超のショートポジションの清算が発生し21,000ドル周辺まで踏み上げた。円建ての相場は270万円周辺まで戻した。
ボラティリティの落ち着きやすい週末の相場は、260万円台で揉み合いに終始したが、今朝方からは既に動意含みとなり270万円を回復している。
第1図:BTC対円チャート 1時間足 出所:bitbank.ccより作成