著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

20日のビットコイン(BTC)対円相場は3日続落し、一時は220万円台前半まで押した。暗号資産市場は先週後半から全体的に軟化し、BTCは節目17,000ドル(≒224.3万円)、イーサ(ETH)は節目1,200ドル(≒15.8万円)を割り込んでいたが、昨日の東京時間は自律反発の様相で戻りを試すと、BTCは週明けの下げ幅を俄かに解消した。しかし、この日は日本銀行が市場の意表をついて長期金利の変動許容上限を0.25%から0.5%に拡大したことで、外国為替市場ではドル円相場が急落。これを受けてBTC対円も円高効果で急反落し、米時間には221万円にタッチした。一方、BTC対ドルは16,800ドル(≒221.7万円)台を回復すると、米国債利回りの上昇を受けて失速するも、ドル安効果もあってか上げ幅を維持した。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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