著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

21日〜27日のビットコイン(BTC)対円相場の週足終値は、前週比18,721円(0.82%)高の2,303,562円とほぼ変わらず。相場は概ね230万円周辺で揉み合いに終始した。

来年夏に反原意を控えるライトコイン(LTC)相場の急伸に連れ高となり、週前半に年初来安値の220.5万円周辺から反発したBTCの対円だったが、LTCやイーサ(ETH)がそれぞれ80ドルと1,200ドルと節目の水準近辺で失速し、230万円周辺で上げ渋った。

週央には、11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、参加者の大多数が近いうちに利上げペース減速が妥当になると合意していたことが明らかとなったが、感謝祭の祝日で米市場が商い薄となったことで、BTCは24日から動意薄となった。一方、27日にはビットコインのハッシュリボンがデッドクロスを示現(ハッシュレートの30日平均が60日平均を下回る)し、マイナーから取引所へのBTC送金も急増。週末の間は引き続き動意薄な状態が続いたが、今朝方にシカゴマーカンタイル取引所(CME)のBTC先物が取引を再開すると、相場は下値を模索する展開に転じている。

第1図:BTC対円チャート 1時間足 出所:bitbank.ccより作成

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