著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

FTXをハッキングした通称「FTX Accounts Drainer」が、イーサ(ETH)の売却を始めたことで、21日のBTC相場はETH主導で下落し、東京時間に16,000ドル水準となる226万円下抜けをうかがう展開を繰り広げた。相場は節目の水準で下げ渋り、米時間には米長期金利の一時的な低下でプラス圏に浮上したが、市場が米政策金利のターミナルレートを見定めようとする中、SF連銀のデイリー総裁がインフレ動向によってはターミナルレートが5%を超える可能性に言及し、BTC相場は上値を重くした。今朝方にBTCが16,000ドル水準を下回ると、ロングの投げを伴って相場は一段安を演じ、対ドルで9日安値水準となる221.2万円を僅かに割り込んだが、足元ではチャートの節目近辺で押し目買いが入り下げ渋っている。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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