著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

15日のビットコイン(BTC)対円相場は230万円台で小幅に続伸。週明けの踏み上げによる相場反転と、バイナンスの「業界復興基金(Industry Recovery Fund)」設立により市場のムードが少しづつ押し上げられ、昨日の東京時間のBTCは小確り。注目された10月の米卸売物価指数(PPI)は予想を下回る上昇率となり、相場は一時17,000ドル水準(≒237.6万円)を回復したが、米国債利回り急低下によるドル円相場の下落でBTC対円は上げ幅を圧縮された。一方、米市場後半にはロシア軍のミサイルが北大西洋条約機構(NATO)加盟国のポーランドに着弾したとの報道がリスクオンムードに冷や水を浴びせ、BTC相場は米株の反落に連れ安。足元では前日終値近辺で反発しているが、終値での節目17,000ドル水準回復に失敗した。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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