著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受けて、週央からのビットコイン(BTC)対円相場は動意含みからやや弱含む展開となり、300万円を割り込んだ。3日未明に発表されたFOMC声明では、ラグを伴う金融引き締めの累積効果を考慮するとの旨が記され、ハト派に捉えられたが、その後のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見で、ターミナルレートが9月のFOMCの想定を上回る可能性があるとの発言があり、BTCは乱高下の末297万円近辺まで下落。3日の東京時間には戻りを試したが、米国債利回りの上昇に上値を抑えられ反落。米供給管理協会(ISM)の発表する10月の非製造業景気指数(PMI)が9月から低下したことで、相場は一時反発するも、市場がFOMCの結果を消化する中、上値は限定的だった。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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