著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
24日〜30日のビットコイン(BTC)対円相場の週足終値は、前週比164,483円(5.70%)高の3,050,982円と5週続伸し、7週間ぶりに300万円を回復。対ドルでは20,000ドル(≒296万円)を週足終値で回復した。
メタ(旧フェイスブック)、アップル、アマゾン・ドット・コムなど米テック企業の業績不振を受けた米株市場の軟化で一時は300万円を割り込んだBTC相場だったが、9月の米個人消費支出(PCE)が高止まりするも概ね市場の期待通りとなったことや、第三・四半期の雇用コスト指数の伸び鈍化、さらには米石油系企業の好決算でリスクオンムードが広がり、300万円を回復。BTC対ドルは20,000ドルのサポートで綺麗に反発した。
週末には、テスラCEOのイーロン・マスク氏がTwitter買収を完了したことで、同氏の「お気に入り」でもあるドージコイン(DOGE)相場が急騰し、BTCも連れ高となったが、21,000ドル(≒311万円)水準が相場のレジスタンスとなり、30日からはジリ安となっている。
第1図:BTC対円チャート 1時間足 出所:bitbank.ccより作成