著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

17日〜23日のビットコイン(BTC)対円相場の週足終値は、前週比24,056円(0.84%)高の2,886,499円と4週続伸。相場は19,000ドル水準(≒283万円)周辺で揉み合う展開が1カ月以上続いている。

21日のBTC相場は、外国為替市場でドル円相場が152円に肉薄したことでジリ高で290万円回復をうかがったが、日本銀行による為替介入でドル円相場が急落したことで上値を重くし、一時は280万円周辺まで押した。ただ、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)がこの日、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)において利上げペース調整を議論する可能性が大きいと報じたことで、米国債利回りが反落し、米株が反発。BTC相場もこれに救われる格好で反発し、284万円周辺で週末を迎えた。

週末の相場は通常通り概ね落ち着いた値動きを見せ、284万円周辺で横ばい。今朝方には小規模なショートの踏み上げがあり相場が上昇したが、シカゴマーケンタイル取引所(CME)のBTC先物がギャップアップして取引を再開すると失速し、週足終値での290万円回復には至らなかった。

第1図:BTC対円チャート 1時間足 出所:bitbank.ccより作成

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