著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

6日のビットコイン(BTC)対円相場は2日続落し270万円を割り、対ドルでは節目の20,000ドル(≒286万円)から水準を下げ18,000ドル台後半まで安値を広げた。東京時間のこの日の相場はイーサ(ETH)を筆頭に多くのアルトコイン相場が上昇、外国為替市場でドル円相場が141円台に乗せたこともあり、BTC対円は284万円付近まで戻した。しかし、イーサリアムがThe Mergeの第一段階となるBellatrixアップグレードを通過するとETH相場が失速の後急反落し、アルトもBTCも総崩れとなった。また、8月米ISM非製造業景況感指数が前月から僅かに上昇、雇用指数も改善し物価指数の低下が極めて小幅な結果となり、積極的な金融政策引き締めが維持されるとの思惑が再び台頭。これを受けて米長期金利が上昇、米株は上値を圧迫され、BTC相場の重石となった。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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