著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
30日のビットコイン対円相場は281万円から反落。対ドルでは再び節目の20,000ドル(≒277万円)を割り込み、週明けから同水準を挟み込む展開となっている。東京時間のこの日のBTC相場は、前日高値(283.5万円)を更新し、週明けから小さく3段上げを演じたが、イーサ(ETH)が節目1,600ドル(≒22.17万ドル)で上値を抑えられると、283万円周辺で失速した。NY時間には、米国の7月JOLTs求人件数とCB消費者信頼感指数が、双方とも前月と市場予想値を上回る結果となり、金融政策引き締め加速を想起させ、米長期金利は直近高値を更新、米株は下げ足を速め、BTCも連れ安で20,000ドルを割った。その後、米株が下げ止まるとBTCは272万円近辺から戻りを試したが、20,000ドル水準が上値抵抗となり、終値ベースで同水準維持に失敗している。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成