著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
先週(2月24日〜3月1日)のビットコイン(BTC)対円相場は前週比18.84万円下落し(- 16.96%)、心理的節目となる100万円を大きく割り込み、週足終値は92.3万円と1月25日以来の水準まで下落した。2月上旬にかけての市場は、海外デリバティブ取引所BitMEXでのXRP先物取引開始(2月5日)や半減期を材料にXRPやビットコインキャッシュ(BCC)相場が強含み、BTCも連れ高となり112万円台に乗せたが、「鯨」を巡る動向に市場心理が冷え込み始め、14日以降から失速した。その後、19日のモナーコイン(MONA)対円相場の急反落にも耐え、BTCは終値ベースで106万円台をなんとか死守していたが、先週は新型コロナウイルス感染拡大への懸念が世界で記録的な株安を誘発し、非常に強いリスクオフセンチメントにつられる形で暗号資産(仮想通貨)市場も軒並み下落に転じた。
(出典:bitbank 「BTC対円月次騰落率」)