著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

9日のビットコイン(BTC)対円相場は9977円安(- 1.24%)と小幅に反落し、終値は節目の80万円を割り込み79.3万円となった。ビットコインキャッシュ(BCC)の半減期を無事に通過したこの日の暗号資産(仮想通貨)市場は、時価総額上位の銘柄を中心に様子を伺う展開が目立った。東京時間には、本日半減期を迎えたビットコインSV(BSV)や、bitFlyerでの取り扱い開始が発表されたベーシック・アテンション・トークン(BAT)相場が上昇しBTCも連れ高で80万円を試すも、短期の下降トレンドラインがレジスタンスとなり、底堅いが上値も重い展開となった(第1図)。欧州時間のBTC相場は一時下値を試す展開となるも、2019年終値(77.8万円)周辺で急速に買い戻され、綺麗に下に往って来いとなった。しかし、その後相場は、BCC相場の下落につられ、昨日のBTCは80万円台の死守には失敗した。

第1図:BTC対円チャート 1時間足(出所:bitbank.ccより作成)

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