暗号資産取引所のビットバンクは12月21日、一般インターネットユーザー1433人を対象に実施した「暗号資産投資実態・市場に関するアンケート調査」の結果を公表した。日本の投資家は、2024年のビットコイン上昇が半減期を迎える4月になると予想している。

調査結果によると、回答者の51%以上がなんらかの資産運用を行っていることが明らかになった。アンケートでは投資した金融商品について複数回答で聞いたが、「NISA/iDeCo」(20.2%)「株式投資」(17.4%)「投資信託」(13.9%)が上位だが、「暗号資産」と応えたのは6.6%にとどまった。

調査では、資産運用を行っている投資家に2024年の暗号資産市場についてアンケートを行っている。

2024年の暗号資産市場に期待していることでは、「価格上昇」(20.3%)と「暗号資産の将来性」(13.9%)、さらに「暗号資産の税制改正」(11.9%)が上位の回答となった。

またビットコインの上昇時期はいつ頃になるかという質問では、ビットコイン半減期を意識した「4月」が最も期待されていた。半減期は来年4月ごろに起こると予想されている。半減期時期の4月を挟んだ3~5月だと52.7%となっている。

さらに、ビットコインの予想最高値については、「400万円〜500万円未満」との予測が27.0%で最も多かった。「500万円〜600万円未満」が25.2%、「600万円〜700万円未満」が22.5%と続いている。ビットバンクは「価格上昇に期待はあるが、最高値については様子を見ているような結果」だと指摘する。

ビットコイン価格の上昇理由としては、「アメリカの金融緩和期待」(14.0%)と「世界の不穏状況に伴うビットコイン価値の向上」(13.1%)が上位に挙げられた。「ビットコイン半減期」や「ビットコイン現物ETF承認」は11.7%となっている。

2024年に最も期待されている暗号資産銘柄はビットコインがトップであり、次いでイーサリアムやリップルが続いた。

暗号資産業界の課題に関しては、「日本における暗号資産の市場規模が小さい」という回答が16.0%で最も多く、セキュリティ面での課題も指摘されている。