フェイスブックの仮想通貨リブラを推進するリブラ協会メンバーのブロックチェーン企業バイソン・トレイルズが3月26日、パーミッションレスの高性能ブロックチェーンをうたう「ソラナ(Solana)」プロジェクトのサポートを発表した。メインネットのリリース次第バイソン・トレイルズ上でも利用可能になるそうだ。

バイソン・トレイルズは、ブロックチェーン・インフラストラクチャ・アズ・ア・サービス(BIaaS)をうたい、ブロックチェーン運用・管理サービスを提供している企業だ。

ソラナは、プルーフ・オブ・ヒストリー(PoH)と呼ぶコンセンサスアルゴリズムを採用し、毎秒5万~6万5000トランザクションおよび400ミリ秒のブロック生成時間を実現したというブロックチェーン(オープンソースソフトウェアとして公開済み)。記事掲載時点では、50のノード(コンピューター)がパブリックテストネット上で稼働しているという。メインネットのリリース次第バイソン・トレイルズ上でも利用可能になるそうだ。

提携のメリット

バイソン・トレイルズのジョー・ラルロウズCEOは、今回の提携について、コインテレグラムに対し次のように語った。

「ソラナのトークン保有者であれば、メインネットローンチ時に独自バリデーター(承認者または承認組織)を実行したり、バイソン・トレイルズのバリデーターに委任したりできる。(ソラナの機能である)「アーカイバークライアント」および「ストレージ・レント」が利用可能になった際には、バイソン・トレイルズの顧客はインフラ追加機能を実行し、(ソラナを運用することで)参加型報酬を獲得できる」

同CEOによると、テストネットにおいてノードのひとつを実行し始めてから、ハードウェアおよびクラウド両方でソラナを展開するようになるまで、同社はソラナと1年間以上協力してきたという。

ソラナ創設者兼CEOのアナトリー・ヤコベンコ(Anatoly Yakovenko)氏は次のように述べた。

「ソラナでは、強力なハードウェアとネットワーク容量(帯域幅)を厳しく要求するブロックチェーン用スケーリングソリューションを独自開発している。このアプローチにより、ソラナのネットワークにバリデーターとして参加するために必要なリソースが、他プロトコルよりも必要になる場合がある」

2020年の新プロジェクト

今後の展望として、ラルロウズCEOは、限定ベータ版のサービスをより幅広く開放する予定だとコインテレグラフに対し明かした。また同社サービス上で、カルダノ(ADA)、セロ(Celo)コーダ(Coda)、イーサリアム 2.0(ETH)、キープ(Keep Network)、ニア(NEAR)、ヌサイファ(NuCypher)、オアシス(Oasis)ポルカドットスケール(SKALE Network)、テレグラム・オープン・ネットワーク(TON)などを運用できるようにするという。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン