インドネシアの仮想通貨取引所トコクリプトが、同国の商品先物取引規制機関(Bappebti)から完全なライセンスを取得した。トコクリプトはバイナンス子会社だ。
9月9日、トコクリプトはBappebtiから仮想通貨資産取引業者(PFAK)ライセンスを受けたと発表した。このライセンスにより、同社は仮想通貨資産取引業者としての運営権を持ち、トコクリプトが同国の取引規則に準拠していることが保証される。
トコクリプトはこれまで「見込み仮想通貨取引所」カテゴリー内で運営されてきた。2019年にはトコクリプトも見込み仮想通貨資産取引業者(CPFAK)として登録された。同年、Bappebtiはインドネシアで運営するすべての取引所にライセンスを取得することを義務付けた。
トコクリプトはPFAKライセンスを取得した「3番目」の取引所になる。同社のユドノ・ラウィスCEOによれば、同国の先物規制当局に登録されている見込み仮想通貨取引所が35あるという。
また、ライセンスの取得はインドネシアで主要な取引プラットフォームになるための戦略の一環であるとラウィスCEOは述べた。「これはインドネシアの仮想通貨資産エコシステムで堅固な基盤を築き、顧客に最高のサービスを提供するための重要な部分だ」。
2023年のインドネシアの仮想通貨取引所シェア Source: CoinGecko
2023年にトコクリプトは取引量でインドネシア最大の取引所としてトップの座を保持していた。コインゲッコーによれば、同社は中央集権型取引所の中で43%の市場シェアを持ち、競合のインドダックスが42%で続き、アップビットインドネシアが15%で3位となった。
バイナンスとトコクリプト
2020年、仮想通貨取引所バイナンスは、同国での地位を確立するためにトコクリプトへの大規模な投資を発表した。しかし、投資額は明らかにされなかった。
バイナンスは2022年にトコクリプトへの出資比率を増やし、その影響力を拡大した。前バイナンスCEOのチャンポン・ジャオ氏は、この取引を「さらなる資金投入と持ち株比率の増加」と説明した。直近の発表で同取引所がバイナンスの「子会社」であることが明らかになった。これは、バイナンスグループがトコクリプトに対して支配権を持っていることを示している。
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