バイナンスがウォレット公開 メンテ延長で沸き起こる疑念払拭

 取引量で世界トップ級の仮想通貨取引所バイナンスが、長引くサーバーメンテナンスに際し湧き上がっている疑念の払拭に当たっている。

 バイナンスは無数のアルトコインを取り扱っており、年末年始の強烈なアルトコイン相場をけん引するなど日本人にも大人気の取引所だ。

 今回のサーバーメンテナンスは日本時間で8日午前に始まり、数時間で終わるはずだったがその後延長され、再開予定は9日午後1時となっている。今のところ出金および売買が停止となっている。

 そんな中、バイナンスの趙長鵬(ジャオ・チャンポン)CEOは自身のツイッターで迅速な情報開示を行っている。

 本件に関する最初のツイートは「レプリカデータベースクラスタにおけるサーバー問題が発生し、一部データが同期化されなくなっている。マスター(データベース)と再び完全に同期化する必要がある。(この作業は)データのサイズが大きいため数時間かかる。いかなるデータも失われていない。理解と支援に感謝する」としていた。

 この2時間後、趙CEOは「申し訳ない、我々も望んでいないがユーザーのために問題を解決する以外選択肢は無かった。(問題解決までに)10時間かかる計算になった時、チームの一員が文字通り嘔吐してしまった」と報告した。

 最近クラーケンが丸2日間サービスを停止した際あまりにも情報開示が少なく大きな批判を受けていたが、バイナンスは対照的だ。CEO自らがツイッターで2時間毎に進捗を報告し、ハッキング疑念等の払拭に当たっている。

 例えばハッキングを疑う声に対しては「困難な時にも情報開示を続ける。ホットウォレットには(総資産の)わずか数%しか入っていない。ユーザーのコインは安全であることは明らかだ。処理がより早く進むことを願っている。将来的にはより良い方法を開発する。激励の言葉が我々の原動力になっている」と反応した。

 にもかかわらずハッキングを疑う声が湧き上がっており、特に仮想通貨界で大きな影響力をもつジョン・マカフィー氏が自身のツイッター上で「バイナンスがハックされた」という複数の報告を紹介している。

 これに対し、バイナンスは「ブロックチェーンにはありがたいことに公開台帳があり、疑念が正しくないと証明できるだろう」と述べた上で、イーサリアムとビットコインのウォレットアドレスを公開し、資金がそこにあることを示している

 趙CEOは疑念を指摘し続けるマカフィー氏に対し「あなたは恐怖心や疑念を煽っている。我々はあなたが間違っていることを証明する」と返している。

 本記事作成時点で、バイナンスのビットコインとイーサリアムウォレットにはそれぞれ約286億円と約164億円入っていることが分かる。

Bitcoin


Ethereum

 バイナンスは昨年創設されたばかりだが、アルトコイン人気を背景に急成長。先月13日には、1時間で24万人が口座開設するなど口座開設の申し込みが殺到し、対応に追われていた。


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