約29億ドルの資産を管理しているブータン王国の投資部門が、何百万ドルもの仮想通貨を保有しており、破産した仮想通貨企業のブロックファイ(BlockFi)やセルシウス(Celsius)の顧客であったことが明らかになった。
フォーブスの報道によると、ブータン王国政府のビジネス部門であるドゥルック・ホールディング・アンド・インベストメンツ(DHI)は、公表せずに仮想通貨ポートフォリオを拡大していた。この投資資金の存在は、ブロックファイやセルシウスのような企業が破産を申請した2022年の仮想通貨危機の拡大を受けて明らかになった。
User Deposit and Withdrawal - 90 Day - Source: Celsius SoFA
— Celsius Loans (@CelsiusLoans) February 20, 2023
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報道によれば、DHIは6500万ドル以上をセルシウスから引き出し、仮想通貨で1800万ドル近くを預けた。ブロックファイの弁護士は、DHIが3月に3000万ドルのローンをデフォルトしたと主張し、未払いの資産を回収するために、DHIを提訴した。
当時7650万ドル相当だった、1888ビットコイン(BTC)の担保を清算した後、ローンを全額返済することを拒否したとブロックファイは主張している。一方で、DHIのCEOであるウジュワル・ディープ・ダハル氏は、フォーブスに対して、「ブロックファイとの問題は解決済みである」と強調した。
コインテレグラフは、DHIにコメントを求めるために連絡を試みたが、返答は得られなかった。
セルシウスとブロックファイは、2022年の仮想通貨業界で最も目立った破綻の2つだった。7月14日には、仮想通貨貸付プラットフォームのセルシウスが、米破産法第11条を申請した。それ以降、セルシウスは破産手続きを進め、再編計画を策定する作業を行っている。11月28日には、FTX取引所の破綻の影響を受けてブロックファイも破産を申請した。