ビットコイン投資家はようやく売りを一服させつつあり、ビットコインへの下押し圧力が和らぐ可能性がある。ただし、数カ月に及ぶ保ち合い局面が続く公算が大きい。アナリストのウィリー・ウー氏がこうした見方を示した。
ウー氏は金曜日、「投資家による弱気の売りは出尽くしたように見える」とXで投稿した。これにより価格は「おそらく1カ月程度、横ばいで推移する猶予を得た」とし、あるいは7万ドル台半ばまで反発する可能性にも言及した。ただし「その水準では売りに押し戻される可能性が高い」と述べた。
ビットコイン(BTC)は過去3週間にわたり6万ドルから7万ドルのレンジで推移しており、木曜日には一時6万7000ドルを割り込んだ。
ウー氏は、あくまで自身の推測と前置きしつつ、今年第4四半期が「弱気トレンド終了の好機になる」との見方を示し、2027年第1四半期または第2四半期に強気の勢いが戻る可能性があると語った。
一方で足元の市場全体は「極度の弱気状態」にあり、現物および先物の流動性はいずれも悪化しているという。「流動性の両面が弱気の状況で、BTCが上昇したのを見たことがない」と付け加えた。

上昇前にさらなる下落も
世界的なマクロ経済環境が悪化すれば、状況はさらに悪化する可能性があると同氏は指摘する。
ビットコインは2009年から2026年まで「長期的な世界的マクロ強気市場」の中でしか存在してこなかったとし、「世界的なマクロ環境が崩れれば」、3万ドルが次のサポート水準となり、1万6000ドルが長期的な強気トレンドを維持する最後の防衛線になると警告した。
ビットワイズの最高投資責任者マット・ホーガン氏も木曜日のX投稿で同様の見解を示した。
ホーガン氏によれば、ビットコインが下落している本当の理由は「ビットコインをロングしていた多くの人々がエクスポージャーを売却したことにある」という。。
売却の理由として、4年周期説、量子コンピューターへの懸念、AIスタートアップへの投資意欲などを挙げ、「売り圧力はほぼ終わりに近い」と語った。
「彼らの多くは売却を終えつつあり、市場は底打ち過程にある。将来的には新たな史上最高値を更新する。これは典型的な仮想通貨の冬であり、その後には典型的な仮想通貨の春が訪れる」と述べた。
数カ月の保ち合い局面へ
ビットルーのリサーチ責任者アンドリ・ファウザン・アジーマ氏はコインテレグラフに対し、ビットコインの週足RSI(相対力指数)が歴史的な売られ過ぎ水準を示していることについて、「積極的な売り圧力がピークに達したか、減速していることを強く裏付ける典型的な枯渇シグナルであり、直近の安値からの反発の背景にある」と語った。
これは長期的な保ち合い見通しを補強する材料にもなるという。「ETFへの持続的な資金流入や、マクロ環境のリスク選好回復といった上昇材料が現れない限り、数週間から数カ月にわたり6万ドルから7万ドルのレンジ内での値動きが続き、6万2000ドルから6万5000ドルの支持線を何度も試す展開になる」と述べた。
一方、コインエックスのチーフアナリスト、ジェフ・コー氏はコインテレグラフに対し、最近の現物ETFへの資金流入改善は積極的な売り圧力の緩和を示唆しているとしつつも、「50%という急激な下落の後に、急激なV字回復が起きる可能性は低い」と語った。
「市場心理を修復するには3カ月から6カ月を要し、その間は広い構造的レンジ内での長期的な保ち合い局面になる可能性が高い。LUNA崩壊後に見られた横ばい相場を想起させる展開だ」と述べた。

