ブロックチェーン技術が世界最大のバスケットボールリーグに統合されるかもしれない。

スポーツメディアSporticoの5日の報道によると、世界で最も裕福であるとされる米バスケットボールNBAのオーナーらがブロックチェーンのユースケースを調査する委員会を立ち上げた。

委員会は「ブロックチェーン・アドバイザリー・サブコミッティー」と呼ばれ、マーク・キューバン氏やジョセフ・ツァイ氏、テッド・レオンシス氏、スティーブ・パグリウカ氏、ヴィベク・ラナダイブ氏、ライアン・スウィーニー氏が委員となっている。Sporticoによると、この委員会の目標は「NBAリーグにおけるブロックチェーンを統合させる方法を探ること」だという。

これにはまず2つのユースケースが考えられる。チケット販売とコレクティブルズ(コレクターアイテム)だ。特にブロックチェーンを使ったチケット販売はすでに活発なユースケースとなっている。マーク・キューバン氏はブロックチェーンを利用してチームが中古品販売やスキャルピングなどから利益を得られるようにすると公言している。

同様にブロックチェーンを使ったコレクティブルもすでに活発に取引されている。NFT(ノンファンジブル・トークン)トレーディングカードゲームであるNBA Top Shotでは2億5000万ドル以上の売り上げを記録している。

しかし、キューバン氏によると、今回の委員会はNBA Top Shotの爆発的な売り上げに影響されたわけではなく、ブロックチェーン技術のより幅広い応用可能性に焦点を当てているという。

キューバン氏は特に、仮想通貨業界にとって、最早おなじみの顔となっている。過去には仮想通貨に批判的だったが、現在はイーサリアム基盤のプロトコルやNFTなどに対して非常に好意的になっている。最近では「中途半端な」NFTをリリースし、さらに多数のDeFiトークンを所有していることがわかっている。

さらに最近のツイートによると、マーベリックスのチケットやグッズ購入にドージコインを受け入れるという発表は成功しているようだ。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン