コインベースのベースネットワークは、最初の急成長から減速しているものの、一貫した成長を示している。L2Beatの最新データでは、 ベースのトータル・バリュー・ロックド(TVL)は約7億3500万ドルで、過去1週間で4%の増加となっている。
データによると、2023年8月の正式発足以来、ベースネットワークのTVLは、11月末の5億9200万ドルから増加し、6億ドルを超えた。
一方でデューン・アナリティクスのデータによると、ベースネットワークのユーザー数は、11月1日までに累計250万人を超え、12月22日までに300万人を超えている。
1日あたりのアクティブユーザーは、ローンチ時から11月と12月の大半で7万人を超えるほど、大幅に増加している。ネットワーク上のイーサリアムの1日あたりの取引量は、11月に1ETHから3万6942ETHに急増し、12月にはほぼ倍増して7万9354ETHとなった。
ベースネットワークはオプティミスティックロールアップを使用して、さまざまな分散型アプリケーションを提供している。現在、ネットワークの1日あたりの取引速度(TPS)は3.45で、過去30日間で697万件を超える取引が完了している。
ただ、同ネットワークはいくつかの重大な障害も経験した。詐欺トークンから大規模な障害まで、さまざまな問題が発生した。ローンチから約1か月後の9月5日には、43分間の最初の障害が発生した。
ベースネットワークの成長は、他のロールアッププロジェクトと比較して著しい。TVLは87億ドルのArbitrum Oneや、57億ドルのOP mainnetなどの業界リーダーと競合している。
ネットワークの拡大は安定しつつあるが、TVLの変動は、最近のローンチ、利用可能なDeFiプロトコルの選択肢の制限、詐欺トークンやラグプル(詐欺的なプロジェクトの持ち逃げ)などの問題に起因する可能性がある。
しかし、ユーザーや取引の急速な拡大、および1日あたりの取引量は、ベースに対する継続的な関心と潜在力を示している。