コインベースのレイヤー2ネットワークのBaseは12月19日、ブロックチェーン音楽プラットフォームSound.xyzとの提携を発表し、Baseのエコシステムを通じてアーティストが音楽をミントできるようになった。

Sound.xyzはX(旧Twitter)への投稿の中で、Baseのエコシステムはイーサリアムのレイヤー2であるため、楽曲を非代替性トークン(NFT)としてミントするためのガス代が安く、取引も高速であると述べている。また、これらの要因により、アーティストは仮想通貨を購入したり、資金をブリッジしたりすることなく、アップロードや引き出しが可能になるという。

最初のトラックは、ブロックチェーンをテーマにした「Based」という曲で、アーティストのReo CragunとHenoによってBaseでミントされた。その歌詞には「10億のオンチェーンをもたらす。大変な時はいつも去っていく人もいるけれど、そばにいてくれた本当の仲間にエールを送ろう」という内容だ。

Sound.xyzは、Web3の音楽シーンにとって最も重要な利点は、Baseネットワークの1億人以上のユーザーを「利用」することだと言う。音楽が「全く新しい世代のユーザーがオン・チェーンする」ための素晴らしい入口であることを強調した。

この1年、音楽業界のWeb3空間へのクロスオーバーは加速しており、音楽シーンの大物たちがブロックチェーンを使ったリリースを試みている。

世界中に数百万人のファンを持つアメリカのスラッシュメタルバンドのメガデスは、12月初旬に新しいNFTコレクションをリリースし、彼らのコミュニティが物理的・デジタル的現実の両方でつながる新しい方法を可能にした。

今月初めには、伝説のポップミュージシャンである故マイケル・ジャクソンの史上初のスタジオデモが、ブロックチェーン音楽プラットフォームAnotherblockを通じてデジタルレコードとしてブロックチェーン上でリリースされた

コインテレグラフは11月、起業家であり伝説のラッパー、スヌープ・ドッグの息子でもあるコーデル・ブローダス(チャンプ・メディチ)に話を聞き、同氏はレガシー・アーティストをWeb3に取り込み、ブロックチェーンやNFTのようなツールを使って音楽の未来に新たな遺産を築くために必要なことを説明した

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン