オーストラリアの国営郵便事業会社であるオーストラリアポストは、同社が手掛けるオンライン上ですばやく本人確認が可能なデジタルIDサービス「Digital iD」を、仮想通貨取引所での本人確認に活用する取り組みを始めた。現地メディアのMickyが伝えた。このサービスを利用することで、従来は数日掛かっていた本人確認の手続きを数分に短縮し、仮想通貨を簡単に購入できるようになるとしている。
通常、仮想通貨の取引プラットフォームを利用するためには本人確認書類の提出と運営元による承認が必要だ。承認待ち期間は取引ができず、利用申請から実際の取引開始までには最大で数日間のタイムラグが発生してしまう。だが、Digital iDを利用すると本人確認が数分で完了するため、すぐに取引を開始することが可能だ。
オーストラリアの仮想通貨取引所、デジタルサージがDigital iDを導入する第一号となった。ほかの仮想通貨取引所でも導入が進むという。
オーストラリアポスト Digital iD部門のゼネラルマネージャー、キャメロン・ゴフ氏は、デジタルIDのメリットについて「Digital iDを使うことで、その時々に必要な個人情報だけを提供することが可能になる」とコメントしている。
(コインテレグラフ@マーケットアラート)