5時54分時点の豪ドル円は74.10円と5銭の円安水準。本日からFOMCが始まり、明日にはイギリス総選挙を控えている。また、15日の中国に対する追加関税が見送られるかどうかに市場の関心が集まり、様子見ムードが強まっている。

ただ、商品市場を見ると銅相場が上昇している点はポジティブ材料だ。銅は世界景気を示す指標として位置づけられているが、2000年以降の中国の急成長によって、中国の消費シェアが著しく上昇した。

2018年には、銅の世界消費の50%を占めるまでになっている。現在の銅価格は、世界経済の先行指標というよりも中国の景気動向を占う指標となっているのだ。中国はオーストラリア最大の貿易国であり、中国経済の先行指標である銅価格の上昇は、豪ドルにとってプラス材料になる。

豪ドル円テクニカル分析と相場見通し

今日の豪ドル円予想レンジ 73.80~74.50円

それでは、まず銅価格から確認してみよう。

6時16分時点の銅先物価格は、0.2%高の2.764。株式市場や為替市場で様子見ムードが広がる中、銅先物は11月7日の高値2.73を更新し、7月19日の高値2.805を目指す展開になっている。

豪ドル円のチャートは以下の通り。

10日の安値は73.82円と4日の安値73.87円を下回った。しかし、その後反発して雲の上限を上回って引けているので、一旦は反発を期待したいところだ。ただ、一目均衡表の基準線(74.52円)を本日上回るのは難しいだろう。