ビットコイン(BTC)の価格がわずか1時間で約7%急落し、29,850ドルから27,789ドルまで下がった。これは、ブロックチェーン分析会社のアーカム・インテリジェンスが誤って、マウントゴックス(Mt. Gox)および米国政府と関連するウォレットが大量のビットコインを移動し始めたというアラートを送信したためだと言われている。

アーカムは当初、分析プラットフォームでの「バグ修正」の結果、一部のユーザーに誤ったアラートが送信されたとツイートしていた。この謝ったアラートが、人気のある暗号ニュースアラートアカウントであるDB(Tier10k)によってツイートされました。

しかし、1時間後にアーカムはDBアラートの状況を調査し、「今回の場合、アーカムのアラートは正確に送信された」と判断したというフォローアップツイートを投稿した。

「アラートもツイートも、今日の急激なBTC価格下落の原因にはなりえない」とアーカムは指摘し、下落は協定世界時(UTC)で19:17から20:01(日本時間午前4:17~5:01)の間に発生し、アラートと続くツイートはその後の20:07(UTC)および20:08(UTC)に送信されたと説明している。

さらに、ツイッターユーザーのIT Techが公開したデータによると、Mt. Goxに関連するウォレットからの送金はなく、ビットコインのフラッシュクラッシュが執筆時点で市場参加者には不明な理由で発生した可能性がある。

Blockchain.comのデータによれば、シルクロードからハッキングされた資金に関連する米国政府のウォレットとされるビットコインアドレスは、4月26日にトランザクションが確認されている。ただし、そのトランザクションは、執筆時点で処理中のわずか0.19ドルの入金だった。

フラッシュクラッシュの原因は何であれ、急激な価格の下落はデリバティブ市場に大混乱をもたらした。現在、仮想通貨市場参加者の清算総額は2億1100万ドルを超えている。この清算額のうち、ビットコイントレーダーが約9700万ドルを占めている。

Total volume of cryptocurrency liquidations in the last 24 hours. Source: Coinglass.

コインテレグラフは、この問題についての明確な説明を求めてアーカムのCEOであるミゲル・モレル氏にコンタクトを取ったが、まだ回答は得られていない。