今月初旬に行われた大量のトークンのロック解除に続き、アービトラムのARBトークンを保有するクジラ(大口保有者)たちが再びARBを取引所に移動させた。
3月23日、ブロックチェーンデータプラットフォームのルックオンチェーンは、3月16日に23億2000万ドル相当のトークンがロック解除された後、4つのウォレットがARBトークンを取引所に移動させたことを検出した。これらのクジラは4回に分けて、計1134万ARBをバイナンスに転送した。これらの資産は、移動時点で1850万ドルの価値があった。
アービトラムの最近の資金移動について仮想通貨コミュニティのメンバーの意見は分かれている。あるXユーザーは、これが「弱気の兆候ではない」と考えている一方で、別のユーザーはARBが「上昇しない」と考えている。
この出来事は、先週にも11人のクジラがARBを取引所に預けた別の一連の移動に続くものだ。3月18日、ルックオンチェーンは、クジラが5800万ドル(約76億円)相当のARBトークンを取引所に移動させたと報告した。
これらの移動は、レイヤー2ブロックチェーンプロジェクトのアービトラムが、権利確定期間を経て23億ドル相当のトークンのロックを解除した後に行われた。アービトラムは、アドバイザーとチームメンバーに6億7350万ARB、投資家には4億3825万ARBトークンを割り当てた。トークンは一度に解禁されるクリフアンロック方式でリリースされ、大量売却が予想された。
トークン解禁から数週間後、ARBの価格は下落傾向にある。3月13日には1ARB当たり2.22ドルの高値を記録したが、トークンが解禁された3月16日には1.84ドルまで下落した。過去7日間で、トークンは3月19日には1.48ドルまで低下し、3月21日には1.79ドルまで回復した。記事執筆時点では、トークンは1.70ドルで推移している。

トークンアンロックスによると、アービトラムは4月16日にアドバイザー、チーム、投資家向けにさらに9265万ARBトークンをロック解除する予定だ。