ベンチャーキャピタル企業のアニモカ・ブランズが2023年4月30日時点での主要な未監査財務状況を明らかにした中間財務報告を発表した。同社は資産総額が約34億ドルであり、評価額が急落したとの最近の報道にもかかわらず、財務上は健全であると主張した。

同社は、現金とステーブルコインのバランスが約1億9400万ドル、流動的なデジタル資産が約5億6600万ドル(The Sandboxトークンのリザーブを含む)、そしてアニモカ・ブランズが過半数を所有する全てのWeb3子会社のオフバランスシートトークンが約27億ドルであると強調した。

同社によると、2020年の監査済み財務諸表を皮切りに追加の財務情報を公表するという。また、2022年と2023年第1四半期の財務及びビジネスハイライトの公表も約束した。

この更新情報の公表は、同社が財政的な困難に直面しているとの噂に続くものだ。3月24日には、ロイターが匿名の情報源を引用し、同社がメタバースファンドの目標額を8億ドルに引き下げ、評価額が60億ドルから20億ドルに下落したと報じた。

同社は即座に反応し、これらの報道を否定。3月25日、アニモカ・ブランズはコインテレグラフに対し、これらの主張は誤りであると通知した。同社は、評価額が急落したとの推測を軽視し、メタバースファンドの目標を引き下げたとの報道も否定した。同社の共同創設者であるヤット・シウ氏は、情報源の匿名性が、その人物の意図を見極めること難しくすると指摘した。