アルトコイン相場の上昇　ビットコインが10万ドル突破するまでは訪れない？＝仮想通貨アナリスト

仮想通貨アナリストによれば、ビットコインが10万ドルを超えるブレイクアウトを確認するまで、アルトコインは大きな上昇と調整を繰り返すだろう。

仮想通貨取引所Swyftxのリードアナリスト、パヴ・ハンダル氏は、オーストラリア・クリプト・コン2024で「我々はそのような熱狂的な値動きを待っており、その後に資本の動きを見ることになるだろう」とコインテレグラフに語った。

アルトコインは「不安定な状態が続く」

ハンダル氏は、ビットコインを上回るパフォーマンスを見せる「原石の中のダイヤモンド」のようなミームコインもあるが、大半のアルトコインはビットコインが10万ドルを超えるまで「不安定な状態が続くだろう」と指摘する。

11月23日、ビットコインは9万9605ドルに達したが、10万ドルにわずかに届かなかった。記事執筆時点では9万6476ドルで取引されている。

「つまり、20%、30%、40%の上昇を見せることもあるが、翌日にはその大部分を戻してしまうだろう」とハンダル氏は指摘する。

11月21日、ソラナ（SOL）は24時間で12.98%の上昇を記録したが、その後の5日間でほぼ13%を戻した。主要なミームコインも同様のパターンを見せている。

11月15日、ペペ（PEPE）はコインベースとロビンフッドの上場発表を受けて24時間で約93.15%急騰したが、翌日にはその上昇分の約22%が消え失せた。

PEPEがドージ（DOGE）のように「800%の日」（2021年に1日で800％上昇した日のこと）を迎える可能性があるかを質問すると、ハンダルは「その可能性は排除しないが、高い時価総額を持つには資本が流入する必要がある」と語った。「こうしたことは、ビットコインのドミナンスが低下する時により可能性が高くなる」とも付け加えた。。

ビットコインのドミナンス

ビットコインのドミナンスは鍵であるとハンダル氏は考えている。彼はビットコインのドミナンスが「65%から67%の範囲」、場合によっては「70%の範囲」に達する可能性があるとみている。

記事執筆時点で、ビットコインのドミナンスは58.30%となっている。

仮想通貨トレーダーのミキブル・クリプト氏は、11月28日のXの投稿で「ビットコインドミナンスの激しい下落は来月から始まる」と書いている。

しかし、クリプトクアントのキ・ヨンジュCEOは最近、アルトコインシーズンが以前のサイクルと同じになることは期待しないよう警告した。同氏によれば、これは現在のビットコインの上昇を主導しているのが、より投機的なトークンには関心を持たない機関投資家であるためだという。

「仮想通貨取引所のユーザーとは異なり、機関投資家やETFの購入者はビットコインからアルトコインに資産を移す意図はない」と指摘する。「アルトコインが新たな史上最高の時価総額に達するには、仮想通貨取引所への大規模な資金流入が必要になるだろう。アルトコインの時価総額が以前の最高値を下回っていることは、新たな取引所ユーザーからの流動性が減少していることを示している」と付け加えた。

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

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