仮想通貨市場でアルトシーズンを巡る期待が再び高まっている。今週に入り、アルトコイン市場の指標が今年最高水準を記録した。
ブロックチェーン・センターとコイングラスのアルトシーズン・インデックスはいずれも100点満点中76を示しており、コインマーケットキャップの指標もやや低い67ながら、いずれも昨年12月以来の高水準となった。
ブロックチェーン・センターは、過去90日間において上位50銘柄の75％以上がビットコインを上回るパフォーマンスを示した場合を「アルトシーズン」と定義している。アルトシーズンは、強気市場の各局面においてアルトコインがビットコインを大きく上回る上昇を見せる時期として知られているが、今年はそのタイミングを見極めるのが難しいとされてきた。
トレーダーは何を予想するか
仮想通貨トレーダーのダーン・クリプト・トレード氏は水曜日、アルトコイン市場全体の時価総額が2021年の史上最高値に迫っていると指摘した。
「アルトコイン市場全体が再び価格発見段階に入れば、より幅広い熱狂を呼び込み、リスクオンの流れを後押しするだろう」と同氏は述べ、新規市場参加者を引き寄せる効果も期待できると付け加えた。
また、仮想通貨教育者のカラン・シン・アローラ氏は木曜日、「アルトシーズン・インデックスが過去9カ月で最も強い数値を示す中、トレーダーは再びリスクオンの姿勢を取り始めている」とコメントした。
トレーディングビューによると、ビットコインとステーブルコインを除いたアルトコイン市場全体の時価総額は現在1兆6300億ドルで、2025年の最高値水準に近づいている。2024年11月には1兆6400億ドル、さらに2021年11月には1兆7000億ドルに達していた。
「アルトコインはアルトシーズン第3局面に向けて放物線的な上昇を迎えようとしている」とトレーダーのアッシュ・クリプト氏は語った。
直近24時間のアルトコイン上昇銘柄
過去24時間で最も好調だったアルトコインにはドージコイン（DOGE）があり、5％超上昇して0.25ドルを突破した。アバランチ（AVAX）も約11％急騰し29ドルに達し、1月以来の高値をつけた。
このほか、ハイパーリキッド（HYPE）、ステラ（XLM）、ライトコイン（LTC）、トンコイン（TON）もそれぞれ3％超上昇し、市場全体の勢いを後押ししている。
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