米国証券取引委員会(SEC)は早ければ来月にも、仮想通貨関連の上場投資信託(ETF)を承認し始める可能性があるとアナリストらが指摘している。これにより「アルトコインETFの夏」が到来するかもしれないという。

ブルームバーグの上級ETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏は、同僚のジェームズ・セイファート氏のノートをXに投稿し、「SECが来月、幅広い仮想通貨インデックスに連動するETFを承認する可能性がある」と述べた。

このノートでは、SECがソラナ(SOL)やステーキングETFの申請についても「早めに動く」可能性があると指摘され、バルチュナス氏は「ソラナが先導するアルトコインETFの夏が到来する可能性に備えておくべきだ」とコメントした。

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Source: Eric Balchunas

グレースケールやビットワイズを含む複数のファンド発行体は、複数の仮想通貨を束ねたETFの申請をSECに提出しており、市場全体への幅広いエクスポージャーを提供することを目指している。SECはこれらの承認可否を7月2日までに判断する必要がある。ブルームバーグのアナリストは承認の可能性を90%と見ている。

また、SECはXRPやソラナ、ステーキングを含むETFの審査も進めており、これらは年内に判断が下される見込みだ。

仮想通貨バスケット型ETFが「より魅力的」

21シェアーズの社長ダンカン・モア氏は、パリで開催された「Proof of Talk’s Roadmap for Institutional Capital Inflow」でコインテレグラフに対し、仮想通貨の上場投資商品(ETP)の新規ローンチ競争が激化していると述べ、「より多くの資産運用会社が参入すれば、バスケット型商品がさらに面白くなる」と話した。

「どれが勝ち馬になるか分からないから全部入りのバスケットを買う。簡単な話だ」とも語った。

Duncan Moir (center left) speaking in Paris. Source: Cointelegraph

「これが大きなトレンドになると思う」とモア氏は述べ、「米国でバスケット商品をどのように、いつ投入できるかが注目されるだろう」と付け加えた。

ソラナが先陣を切るのか?

セイファート氏は、ソラナ関連のETFが先陣を切り、次いでスポットのイーサリアム(ETH)ETFのステーキングが続くと予測している。ブロックワークスは11日、SECがソラナETFを申請したファンド発行体に対して登録書類の更新を指示したと報じた。

「ソラナをETFでステーキングする際の細かい論点について、SECとソラナETFの申請者との間で協議が始まっている」

一方、ETFストアのネイト・ジェラシ社長は6月11日、「SECは仮想通貨ETFの『門戸を開こうとしている』ようだ。これは主要証券会社がスポットの仮想通貨取引を直接提供する直前の最後のステップだ」と述べた。

アクティブ型ミームコインETFも登場か

先週、バルチュナス氏は「アクティブにミームコインを取引するETFが誕生する可能性はかなり高い」と述べた。

ただし、まずは「アクティブ型の仮想通貨ETFがいくつも登場するだろう」とし、ミームコイン専用のアクティブファンドは2026年頃に誕生すると予測している。