中国IT大手アリババがサービス提供を行うアリペイはWeb3ソリューションテストを実施し、アバランチを起用することを発表した。
これによりユーザーとの新たなエンゲージメントの機会を創出することが可能になる。
アバランチは3月20日、アリペイの注文ソリューションである「Alipay+ D-store」と提携する電子財布が、Web3対応のバウチャー・プログラムにアバランチを利用していると発表した。
このプログラムは東南アジアのミルクティー専門店で展開され、消費者はミニゲームでバウチャーを獲得できる。ゲーム終了後、顧客は電子財布でバウチャーを受け取ることができる。
アバランチの説明によると、このバウチャーを利用することで、500以上のミルクティー・ショップで優待を受けることが可能となる。
このバウチャーはブロックチェーンサービスであるアバ・クラウドによって構築・管理されたアバランチ・サブネットによって提供されている。このバウチャーはアリペイのようなブランドがWeb3テクノロジーによるソリューションを体験できるようにすることを目的としているとアバランチは説明している。
さらにアバランチの発表によれば、このプログラムによってアリペイがブロックチェーンを利用した機能やデジタルコレクタブルを利用して他のブランドと協力することが可能となる。
アバランチはこのプログラムがまだ概念実証の第一段階であることを強調した。アバランチはこのプログラムを2000以上の店舗で展開し、将来的には１億人のユーザーにクーポン券を導入することを目標としている。
アバランチは2024年に有名ブランドと提携し、エコシステムを構築してきた。2月20日、スマート・コントラクト・プラットフォームはスポーツ・イラストレイテッドのチケット販売部門であるSIチケットと提携した。
この提携を受け、アバランチはSIチケットの非代替性トークン（NFT）チケット販売プラットフォーム「ボックスオフィス」をホストすることになった。この提携はアバランチネットワーク上でNFTチケットが生成・販売されることを意味している。
アバランチはゲームにも進出している。3月11日、アバランチは、人気の多人数同時参加型オンラインロールプレイングゲーム（MMORPG）「MapleStory」がアバランチのサブネットに進出し、ユーザーにコンテンツ生成の機会を提供すると発表した。