アンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)は仮想通貨(暗号資産)の価格サイクルに関する分析をブログで発表した

分析によれば、仮想通貨の成長サイクルには、次のような順序があると指摘している。

1)ビットコインやほかの仮想通貨の価格が上昇→2)ソーシャルメディアなどでの新しい関心→3)より多くの人々が関与し、新しいアイデアが出てくる→4)新しいプロジェクトやスタートアップの登場→5)より多くの人々を刺激するプロダクトの登場と価格が最高潮になる。

出典:a16z

a16zによれば、このようなサイクルはこれまで2011年、2013年、2017年の3回あったという。

最初のサイクルは2009年~2012年のものだ

「愛好家の中でビットコインを実用的な価値がありそうな興味深い実験だと考えた。その後、起業家が仮想通貨でビジネスを作ることに気づいた。これが、いま大手である取引所やマイナー、ウォレットの多くが設立されたときだ」

2つ目のサイクルは2012年~16年にわたるものだ。このサイクルは「2013年後半にピークを迎えた」。このサイクルの中で、開発者やスタートアップの数が「およそ10倍」に増加したと、a16zは指摘する。イーサリアムといった重要なプロジェクトが資金調達を実現し、次の第3のサイクルにつながったという。

3つ目のサイクルは2016年~19年にわたるものだ。仮想通貨が一般にも広く注目を集め、2017年にビットコインが最高値を記録し、ピークを迎えた。

「このサイクルにより、業界内の開発者とスタートアップのカスはさらに10倍に増加した。仮想通貨は周縁から、本物のスタートアップセクターになった」

仮想通貨はこの第3のサイクルで「支払いや金融、ゲーム、インフラ、ウェブアプリなど」、活用の裾野が拡大したとも指摘している。これらのプロジェクトが、次の第4のサイクルを推進させる可能性があるという。