アーリーステージにあるDeFiプラットフォームを対象にした新たなインキュベーションプロジェクトが、協調融資とマルチコインファーミングを通じて希望するレベルの流動性を達成する。
1秒に数百万のトランザクションを処理するマルチブロックチェーンプラットフォームのFreeTONが、DeFi市場の「エリートプラットフォーム」を対象とした新しいインキュベーションプログラムをローンチした。
FreeTONは、AMMベースの分散型取引所TONSwap とFreeTONのDeFiアライアンスと協力し、新しいインキュベータープログラムに適したビジネスセットを募る。
「クリスタルハンドシェイク・プログラム」と呼ばれるFreeTONのインキュベーションプログラムプランは、イーサリアムベースのスタートアップ企業に、望ましいレベルの流動性に到達する能力を提供し、最大能力を実現できるよう支援する。
これを実現するため、選ばれたスタートアップ企業は、FreeTONの分散型取引所TONSwapを通じて、流動性プールでの協調融資オプションが提供される。さらに、DeFiスタートアップ企業はマルチファーミングプログラムに参加することができ、イーサリアムからFreeTONへの流動性の移転が可能になるTON Bridgeへのリスティングの資格を自動的に獲得する。
「FreeTONの独自の機能には、無限シャーディングパラダイム、インスタントハイパーキューブ・ルーティング、新規ブロックをバリデートするPoSメカニック、投票(voting)によるネットワークパラメータの設定能力などがある」と本プロジェクトは言う。
流動性の強化
分散型金融の世界においては、流動性が高いほど、安全性が高くなると考えられている。結果として、より確立されたプロトコルは一般的に多くのユーザーを呼びこみ、その流動性を向上させる。
FreeTONのクリスタルハンドシェイク・プログラムでは、新しいDeFiプロジェクトがそのオーディエンスを活用して流動性の流入を向上し、FreeTONブロックチェーンでの迅速かつ低コストの取引から利益を得られる。
プログラムに選ばれたプロジェクトは、TON Crystalとネイティブトークンまたはガバナンストークンのペアを200,000 TONまでスワップし、そのプロジェクトトークンと最大500,000 TONのTONでマルチコインファーミングプログラムに参加できる。
クリスタルハンドシェイク・インキュベーターのプロジェクトはすべて、TON Swapの流動性プールにそのトークンを提供することが求められる。TONのネイティブトークンを取引するこれらのスタートアップ企業は、流動性プールを管理することができる。トークンを取引していない企業は、FreeTONのDeFiアライアンスが管理するプールを利用する。
クリスタルハンドシェイクの要件
7月から8月の間に全5社のスタートアップ企業が選ばれる。
スタートアップ企業がクリスタルハンドシェイク・インキュベーションプロジェクトへの参加資格を得るためには、最低1回の投資ラウンド終了後、プレセールの2ラウンド以上でトークンを調達していないこと、これまでの投資が500万ドルを超えていないことを確認する必要がある。
さらに「相当な量」の流通していないプロジェクトトークンがあること、およびプレセール投資家向けのトークンが6ヶ月以上のべスティング期間のために凍結されていることを保証する必要もある。また、DeFiスタートアップ企業は、ゼロまたはニアゼロのマーケットフロートを有するファーミングプログラムも有していなければならない。
FreeTONブロックチェーン上の高い流動性、迅速かつリーズナブルな取引という利点に加え、クリスタルハンドシェイク・インキュベーターは参加者にマスコミ報道のサポートや大手メディアとのパートナーシップなども提供する。さらに、これらスタートアップのネイティブトークンはTON Crystal Walletインターネットブラウザー拡張機能でもサポートされる。
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