トルコと米国の関係悪化からトルコ通貨リラが米ドルに対して急落していることを受けて、ビットコイン(BTC)やその他の仮想通貨の取引高が増えていることを示すデータがいくつか明らかになった。トルコのエルドアン大統領は国民に対して保有するドルや金をリラに両替するよう訴えたが、トルコ人が選んでいるのは仮想通貨なのかもしれない。

 ビットコイン情報サイトBitcoin.orgの共同創業者によると、リラの急落を受けてトルコのイスタンブールからBitcoin.orgへの訪問者数は42%急増した。

 「トルコのリラが急落していることを受けて、トルコのイスタンブールからBitcoin.orgへの訪問者数が42%も急増した。ビットコインがどうやって世界を変えるかを示している。ETFでもない。ガチホでもない。崩壊する法定通貨に取って代わるのだ」

 また仮想通貨に詳しいeToroのシニアアナリストであるマティ・グリーンスパン氏は14日、新興国の為替市場が崩壊する中、ビットコインや仮想通貨の取引量が増加している兆候が見られると発言。ビットコイン1秒ごとの取引高(TPS)がここ2、3日増加していると指摘した。

 さらに仮想通貨取引所の取引高が最近に急増したことを指摘して、新興国市場の影響が仮想通貨市場全体にも波及している可能性について言及した。

参考記事
トルコの仮想通貨取引所で取引高が急増 リラの急落が背景か
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