フォーブスは4月6日に毎年恒例の世界の億万長者リストを発表した。アマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏が保有資産1770億ドルとなり、4年連続で1位となった。

仮想通貨業界からは、9人の新しい仮想通貨億万長者が加わった。これにより、仮想通貨業界からの億万長者は合計12人となった(ウィンクルボス兄弟を1人とするか2人とするかで数は変わってくる)。昨年のフォーブスの億万長者リストから大幅な増加だ。

SBF - ニューカマー

サム・バンクマン-フリード氏は、最も裕福な仮想通貨億万長者であり、純資産は87億ドルだ。バンクマン-フリード氏は、トレーディング企業アラメダ・リサーチと人気のあるデリバティブ取引所FTXの創業者だ。29歳で仮想通貨業界に旋風を巻き起こしており、最近ではFTXはNBAチーム「マイアミヒート」のホームスタジアムの命名権を取得している

ウィンクルボス兄弟 - ニューカマー

キャメロン&タイラー・ウィンクルボス兄弟は、それぞれ30億ドルの純資産を持ち、2012年にビット金への投資を開始した。ウィンクルボス兄弟は2004年にフェイスブックのマーク・ザッカーバーグ氏を訴え、その訴訟で手に入れた和解金6500万ドルをビットコインに投資した。彼らは2014年に仮想通貨取引所ジェミナイを開始し、19年11月にはニフティ・ゲートウェイを取得した。

クリス・ラーセン - 復帰者

リップルラボの共同創設者であるラーセン氏は、彼の純資産が過去1年間で26億ドルから34億ドルに増加した。

ラーセン氏と、リップルCEOのブラッド・ガーリングハウス氏は、XRPが未登録の証券だったかを巡って米証券取引委員会(SEC)との間で訴訟に直面している。ただし、SECとの訴訟はトークン価格にそれほど悪影響を及ぼしているようには見えず、XRPは過去12ヶ月間で387%上昇している。

ジェド・マケーレブ - ニューカマー

マケーレブ氏もリップルの共同創設者の1人だ。34億XRPと10億XLM(ステラ)を保有しており、その純資産は20億ドルになる。マケーレブ氏は、2020年だけで4億ドル相当のXRPを売却したと報道されている

マイケル・セイラー - ニューカマー

セイラー氏は上場企業マイクロストラテジーのCEOであり、純資産は23億ドルになる。セイラー氏は自社のバランスシートにビットコインを加え、BTCの企業保有の先鞭をつけた。2020年8月のビットコインの最初の購入以来、マイクロストラテジーは22億2600万ドルを投資し、ビットコインあたり平均2万4311ドルのコストで9万1579BTCを獲得した。

ブライアン・アームストロング - 復帰者

アームストロング氏は、コインベースの共同創設者兼CEOであり、彼の純資産は過去12ヶ月で10億ドルから65億ドルになった。コインベースも成功を収め、来週には株式上場する予定だ。アームストロング氏の株式が140億ドル以上のどこかで評価を得るだろう。つまり、彼は来年も、仮想通貨億万長者として登場する可能性が高い。

フレッド・アーシャム - ニューカマー

アーシャム氏は2012年にアームストロング氏とともにコインベースを共同で設立した。2017年に彼はコインベースから離れたが、今でも取締役会メンバーであり、彼の6%の株式は19億ドルの価値をもっていると推定されている。

チャンポン・ジャオ

ジャオ氏は、世界最大の仮想通貨取引所バイナンスの創設者であり、推定で同社の株式の30%を保有している。ジャオ氏の純資産は19億ドル。バイナンスコインは時価総額で2番目のアルトコインにもなっている。ジャオ氏は最近、自身のポートフォリオのほぼ100%が仮想通貨の形で保有されていることを明らかにしている

マシュー・ローザック - ニューカマー

ローザック氏は、ブロックチェーン企業Bloqの会長兼共同創設者であり、仮想通貨とブロックチェーンの主要な投資家だ。ローザック氏は、仮想通貨に焦点を当てた投資会社Tally Capitalの創設メンバーでもあり、純資産は15億ドルだ。

ティム・ドレイパー - ニューカマー

ドレーパー氏は純資産15億ドルの仮想通貨エヴァンジェリストだ。彼はダークウェブ上のマーケットプレイスだった「シルクロード」から押収されたビットコインを、2014年に取得した。ドレイパー氏は、テゾスプロジェクトの主要投資家の1人であり、アーリーステージの技術系スタートアップへの投資会社も手掛けている。

バリー・シルバート - ニューカマー

シルバート氏は、2015年に仮想通貨コングロマリットであるデジタルカレンシーグループを設立。純資産は16億ドルだ。DCGはデジタル資産運用会社グレイスケールを傘下に持つ。