ビットコイン(BTC)価格は過去24時間で6.28%上昇し、2月9日にはその日の高値として48,200ドルを記録した。この価格パフォーマンスを受け、テクニカル指標やビットコイン上場投資信託(ETF)の株価の上昇、オンチェーンデータは、ビットコインがETF承認後の高値49,000ドルを越える力を持っていることを示唆している。

BTCのスーパートレンド指標が強気に反転

ビットコインの月足チャートは、スーパートレンド指標が2月8日に赤から緑に反転し、44,600ドルを下回ったときに強気のシグナルを点滅させた。この指標は、移動平均のようにBTCのトレンドを追跡しながらチャートに重ねられる。ATR(アベレージ・トゥルー・レンジ)を計算に取り入れており、トレーダーが市場のトレンドを特定するのに役立つ。

BTC/USDの月次チャート Source: TradingView

過去にこの指標が緑になった2013年、2017年、2021年にはビットコインはそれぞれ1,336%、19,384%、713%の上昇を記録した。同指標によれば、指数が緑色で価格の下にとどまる限り、価格の勢いは強気のトレーダーに有利であるとされる。

現物型ビットコインETFは上昇

現物型ビットコインETFの株価は引き続き上昇している。2月9日にビットコイン価格が4万7000ドルを超えると、ビットコインETFの株式は平均で約4%上昇した。

コイングラスのデータによると、グローバルXブロックチェーン&ビットコイン戦略ETF(BITS)は最も上昇しており、過去24時間で6.6%上昇した。

ビットコインETFのパフォーマンス  Source: Coinglass

ブルームバーグのデータによると、現物型ビットコインETFの資金流入に関しては、ブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)が2月8日時点で合計32億3000万ドルの流入を維持し、首位を保っている。フィデリティ・ワイズ・オリジン・ビットコイン・ファンド(FBTC)が総流入額28億ドルで続き、ビットワイズ・ビットコインETF(BIBT)とARK21シェアーズ・ビットコインETF(ARKB)がそれぞれ6億9600万ドル、6億9500万ドルで第3位、第4位となっている。

注目すべき点は、ビットコインETFへの総流入額がグレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)からの純流出額を9日連続で上回っていることだ。昨日、現物型ビットコインETFは純流入額4億300万ドルを記録した

ビットコインETFの株価上昇と純流入額の増加は、ビットコインの強気相場への期待が高まるのと軌を一にしている。

BTCは4万2500ド  ルがサポートに

IntoTheBlockのデータ によると、ビットコインは4万2500ドルの需要ゾーンで サポートを見つけている。資産を特定の価格帯で購入したアドレスの情 報を示すイン/アウト・オブ・ザ・マネー・アラウンド・プライス(IOMAP)モデルによると、こ のIOMAP      レベ ルは4万1526ドルから4万2942ドルの価格帯にあり、約101万BTCがおよそ261万のアドレスによ って 過去にに購入されていた。

ビットコインIOMAPチャート Source: IntoTheBlock

BTC/USDの日足チャートを見ると、これは現在50日間指数平滑移動平均線(50日間EMA)が位置している場所であり、強気派にとって強固な防衛線となっている。テクニカル的な観点からは、相対力指数(RSI)は上向きの軌道を維持し、71という数値は市場に置いて強気派の優位を示している

BTC/USDの日足チャート Source: TradingView

短期的には、トレーダーはビットコイン価格の目標を4万8000ドルから5万ドルのゾーンに設定しているようだ。

2024年のビットコインの上昇を後押しする他の要因には、機関投資家の流入と、今年4月に予定されている半減期イベントがある。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自分でリサーチを行って決定してください。