過去数日間にわたって狭いレンジ内での値動きが続いた後、ビットコイン(BTC)価格はペナントパターンから下落し、20日間移動平均線(1万8600ドル)を下回った。

1万9888ドルの史上最高値を付けて以来、多くのアナリストはビットコイン価格が1万9500ドルを越えた状態を維持できず、1万9000ドルのサポートを守れなかった場合、強い揺り戻しのリスクがあると警告していた。

ビットコインの強気フェーズでは、価格は20MAを上回っていたため、この指標を下回って終値を付けることは、短期的なとれんどが変化したことを示す可能性がある。今回の反落では、強気派はまだ現在の下落で押し目買いをしていないようだ。

BTC/USDT 4時間足チャート 出典: TradingView

価格が下落すると、仮想通貨アナリストのアレックス・サンダース氏は、「1万8700ドルが維持されないかいぎり、短期的にさらに下落する可能性がある」と指摘している

一方、アナリストのマイケル・ファン・デ・ポッペ氏は、ビットコインの価格が下落したが、「まだレンジ内にある」と述べている

「まだレンジ内にあるが、サポートがテストされる頻度が高いほど、サポートは弱くなっていく。ボラティリティは1万8500ドルから1万9500ドルの間で発生する可能性が高い」

ファン・デ・ポッペ氏はさらに、「BTCの価格レベルが2万ドルを下回ったままであれば、ボラティリティと取引高が減少し、次の動きの方向を予測することがますます難しくなる」とも述べている。

BTCが下降トライアングル内で取引されているように見えるため、トレーダーは1万8013ドルにおいてBTC価格がとらいあんぐるのサポートで二番底を形成できるかどうかを確認することになるだろう。このレベルを下回ってしまうと、可視範囲出来高(VPVR)では、1万7800ドルがサポートになっていることも示唆している。

相対力指数(RSI)も売られ過ぎの領域に入っており、反発となる可能性もあるが、20MAがレジスタンスとなることから、価格を戻すためにはかなりの取引高が必要かもしれない。

今後のシナリオは?

強気シナリオでは、BTCが二番底を形成し、次に20MAと1万9000ドルを越えて、終値を付けることだ。

一方、1万7800ドルがサポートとして維持されない場合、ビットコイン価格が1万7200ドルまで下落し、さらに1万6400ドルまで下落する恐れがある。ここは23.6%フィボナッチリトレースメントに近い値だ。

仮想通貨アナリストのファン・デ・ポッペ氏も、1万6995ドルから1万8275ドルにある巨大なCMEギャップについて指摘している

BTC/USDT 4時間チャート. 出典: TradingView

ファン・デ・ポッペ氏は、「一般的にCMEギャップの95%が埋められているため、短期的に書かうがこのレベルまで戻る可能性はある」と述べている。

これは、サポートとして前述のレベルを維持できなければ、ビットコイン価格が1万7000ドルのレベルに再びタッチする可能性が高くなることを示唆している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン