Bridge Oracleがメインネット上でサービスを開始する。これにより、ユーザーはトロンネットワーク上で現実世界のDAppを実装することが可能となる。

2020年3月1日-Bridge Oracleが、メインネットサービスの運用開始を発表。メインネットにより、ユーザーはBridge Oracleを利用して、トロンネットワーク上で現実世界と繋がった分散型アプリケーションを展開することが可能となる。
 
メインネットの運用開始は、あらゆるブロックチェーンプロジェクトにとってのランドマーク的な瞬間である。ブロックチェーンプラットフォームを一般公開し、大規模導入に向けて動き出すことを公式に示すこととなるからだ。ブロックチェーンプロジェクトは通常、正式な製品を市場に投入することを決め、リアルタイムのオペレーションとプロダクション環境に製品を発表する際にメインネットサービスを開始する。
 
Bridge Oracleの広報担当者は以下のようにコメントしている。

「メインネットでサービスを運用できることは、当社にとって非常に喜ばしいことである。この時を長く望んでいたし、やっと発表できることには特別な思いを感じている。メインネットの運用開始によって、ユーザーはBridge Oracleを利用してトロンネットワーク上で現実世界と繋がったDAppを実行できるようになる。ShastaやNileのテストネット上でDAppを作成して準備を整えておいて欲しい。もうしばらくすれば新たな情報もお伝えできる予定だ。」

Bridge Oracleはトロンネットワーク上で作動する、最初のパブリックオラクルシステムである。トロンのようなブロックチェーンプラットフォームに実装されたスマートコントラクトは、世界のビジネスをより良く再定義することができるように設計されたDappや自律分散型組織を作成するよう設計されている。ブロックチェーンのコンセンサスプロトコルはオフチェーンや外部データソースとの接続が禁止されているため、これを行うためには、スマートコントラクトに現実世界のデータが必要となる(通常はなかなか手に入らない)。オラクルが存在しない間、トロンはこの接続性に関する問題を長く解決できずにいたが、今回、外部データとブロックチェーンを接続し、現実世界の情報をスマートコントラクトに取りいれるよう設計されたBridge Oracleがこの問題の解決を実現したことになる。

Bridge Oracleはオープンソースプロジェクトであり、すべての情報が公開されている。オラクルシステムの主要な機能は、APIの様々な形態を通じて、また構文解析を支援するXML、JSONやHTMLなどによって、現実世界のデータにアクセスすることができることだ。また、Random、WolframAlpha、BTFSなどのその他の多様なデータソースの追加も可能にしている。さらに、Bridge Oracleには、トロンのスマートコントラクトに取り込まれた現実世界のデータの信頼性を確認するための証明を複数追加することもできる。

広報担当者によると、Bridge Oracleのエコシステムは様々なAPIコントラクトを構成し、それぞれが特別な機能を有している。1つは、BRGトークンのためのデータを自発的に販売する企業に提供する、エンタープライズAPIコントラクトである。その他にも、パブリックAPIコントラクトや分散型APIコントラクトがある。
 
さらに、広報担当者は、Bridge Oracleの「一般活用度」指数を強調する。トロン上のブロックチェーンで中小企業を統合するため、中小企業にもより良い機会を提供するためだ。

「大企業がオラクルシステムの恩恵を受けていることはこれまで見てきている。しかしこのシステムは堅牢かつ高額なインフラを要求するため、中小企業の指数としては使用が限られる。Bridge oracleの“一般的な”機能は、中小企業に対する壁を取り除くように設計されており、トロン上のブロックチェーンでビジネスを展開できるパワフルかつ経済的な環境を提供することができる。中小企業が大企業よりも大きな牽引力をもちつつある今、Bridge Oracleのような公開オラクルは、長く求められてきたものであり、当社のメインネットの導入は、これを実現するものだろう。」

詳しくは https://bridge.link/を参照されたい。