仮想通貨市場は価格変動が激しい。投資家たちは次に急騰する銘柄を求めていつも血まなこになっている。ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)は圧倒的な時価総額を誇る仮想通貨業界のトップ2であり、その地位にゆるぎはない。だが、期待の超新星もいくつかある。

本稿では、2023年に急成長が期待できる「1ドル以下のトークン」3選を紹介しよう。Shiba Inu(SHIB)、RenQ Finance(RENQ)、カルダノ(ADA)がそれだ。

Shiba Inu

Shiba Inuは、2020年8月に発売されたミームコイン(愛らしキャラクターをアイコンにしたジョークコイン)である。同コインは、ミームコインの偉大なる先輩、ドージコイン(DOGE)のパロディとして生まれた。SHIBは、根強い人気を誇るドージコインのお株を奪うべく、分散型コインの代表的地位の獲得を目標として掲げ、リリース後またたく間に支持を集めた。

SHIBの人気の秘密は、何より低価格であることだ。本稿執筆時点の価格は約$0.000009954であり、仮想通貨市場に新たに参入しようとする初心者にとっては「手頃な投資対象」として魅力的にうつる。だが、SHIBの単価が安いからといって、割安でお買い得な投資対象であることは意味しないことは、賢明な読者諸氏ならご存じだろう。

Source: RenQ Finance

(出典: RenQ Finance)

SHIBは、確かに多くの投資家から注目を集めている。だが、まっとうな仮想通貨であれば、その価格を牽引する実用性やユーティリティがあるはずだが、SHIBはどうだろう? いまやSHIBは投機筋のおもちゃとして、価格変動は意味不明なまでに激しい。また、SHIBは589兆トークンもの莫大な発行総数のため、あやういインフレリスクを抱えている。これは、長期的な価格形成において、あとあとまで尾を引く可能性がある。

RenQ Finance (RENQ)

RenQ Financeは、貸付、借入、ステーキングなど、各種フィンテックサービスをワンストップで提供することを目的とした分散型金融(DeFi)プラットフォームである。プラットフォームはイーサリアムブロックチェーン上に構築されており、ネイティブトークンであるRENQを基盤として運営されている。

RenQ Financeは、他のDeFiプラットフォームとは明らかに一線を画している。その最大の特徴が、コミュニティガバナンスに重点を置いていることだ。プラットフォームは完全に分散化されており、中央集権的で権威主義的なコントロールではなく、コミュニティによって決定が下される。これは金融に民主的なあり方を求める投資家にとって魅力的な選択肢となる。

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RenQ Financeは、実用化の試みと技術的パートナーシップにおいて大きく前進している。プラットフォームはすでに多くの主要なブロックチェーンプロジェクトと提携を結んでおり、プリセールでは1,500万ドル以上を調達した。これらのパートナーシップと資金調達により、RenQ Financeは今後もサービスを拡大し、より多くのユーザーを引き付けるだろう。

現在、RenQ Financeはプリセールのファイナルステージをむかえている。販売価格は$0.055。これはプリセール初期の$0.02に比べると、150%高にあたる。RenQ Financeは投資家からの多大な関心を集め、プロジェクトはすでに7次にわたるプリセールですぐに完売した。今回のファイナルステージも数日以内に完売する可能性がある。これにより、RenQ Financeのローンチも、予定よりも2ヵ月ほど前倒しになるかもしれない。専門家によると、RENQは現在の価格の最大30倍まで急騰する可能性があり、2023年に購入を検討すべきトークンの筆頭となっている。

カルダノ (ADA)

カルダノは、2015年にInput Output Hong Kong(IOHK)によって作成されたブロックチェーンプラットフォームである。「スケーラビリティ」「相互運用性」「持続可能性」を提供しうる第三世代のブロックチェーンプラットフォームとして設計された。

カルダノが他のブロックチェーンプラットフォームとは異なる特徴として、開発に対する科学的アプローチが挙げられる。プロジェクトはIOHKが主導し、学術研究者から構成される研究チームが、査読済み論文を成果物として、ブロックチェーン技術の発展に寄与するハイテク企業である。

カルダノの開発は、「スケーラビリティ」「相互運用性」「持続可能性」のデザイン原則に基づいて行われている。プロジェクトは、ビットコインや他の初期型の仮想通貨で採用されているプルーフ・オブ・ワークのアルゴリズムではなく、よりエネルギー効率の高いプルーフ・オブ・ステークの合意アルゴリズムに基づいて構築されている。

さらにカルダノは、プラットフォームへのスマートコントラクトの実装に成功している。これは、分散型アプリケーションを構築し、DeFi機能を有効にするための不可欠な機能である。プロジェクトのネイティブトークンであるADAは、取引手数料やステーキング報酬に使用されるため、カルダノのエコシステムにおいて欠くべからざる重要な要素となっている。

まとめ

Shiba Inuとカルダノは、すでに仮想通貨界隈では知らぬ者のいない存在であり、その評価も定まりつつある。

一方、RenQ Financeは、安価な取引手数料、強力なパートナーシップ、革新的なDeFi機能を打ち出すことで、分散型金融エコシステムの代表的地位を獲得する可能性があり、その評価はいまだ定まっていない。

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