匿名での機密情報を公開する国際的な非営利組織ウィキリークスの商品販売部門「ウィキリークスショップ」が20日、米仮想通貨取引所大手のコインベースに開設した自社のアカウントがブロックされたと、ツイッターで報告した。
ANNOUNCE: Coinbase has blocked the official @WikiLeaks shop from its platform without notice or explanation. You can continue to donate #Bitcoin to WikiLeaks at https://t.co/lvhoyhlqUa. #Coinbase #DefendWL #Cryptocurrency #Ethereum #BitcoinCash #ReconnectJulian pic.twitter.com/4BSS023OOk
— WikiLeaks Shop (@WikiLeaksShop) April 21, 2018
@WikiLeaksShop 告知:コインベースが通知や説明なしに、公式@WikiLeaks ショップをプラットフォームからブロックした。ウィキリークスへのビットコインの寄付は引き続き次のリンクから可能。https://WikiLeaks.org/donate
ウィキリークスショップのツイートには、コインベースから送られてきたというメールのスクリーンショットが添付されている。メールには、ウィキリークスショップがコインベースの利用規約に違反したため、「今後はコインベースのサービスへのアクセスができない」と書かれている。コインベースはウィキリークスショップの具体的な違反内容についての質問に、記事執筆時点で返答していない。
同ショップの収益は全てウィキリークスの運営費に充てられ、顧客はCoinpayments.netを通して、ビットコイン、ライトコイン、ビットコインキャッシュ、ダッシュ、ドージコイン、イーサリアム、ネオ、ネームコイン、ヴァートコイン、モネロ、Zキャッシュで代金を支払うことができる。
今回のブロックに対しウィキリークスは公式ツイッターで、コインベースの「全世界でのブロック」を呼びかける投稿を行った。
WikiLeaks will call for a global blockade of Coinbase next week as an unfit member of the crypto community. Coinbase, a large Californian Bitcoin processor, responding to a concealed influence, has blocked the entirely harmless @WikiLeaksShop in a decision approved by management. https://t.co/PAldF8b12P
— WikiLeaks (@wikileaks) April 21, 2018
@wikileaks ウィキリークスは、コインベースを仮想通貨コミュニティに相応しくないメンバーとして、来週全世界でブロックすることを訴える。カリフォルニア州の大手ビットコイン決済プロセッサーであるコインベースは、全く罪のない @WikiLeaksShop をブロックした。この決定は、裏からの圧力に応じて経営側が承認したものである。
ビットコイン(BTC)支持者のアンドレアス・M・アントノプロス氏はツイッターで、コインベースが「歴史を繰り返した」と投稿した。ビットコインは、ウィキリークスが従来の銀行システムを合法的に使えなくなった時から、この非営利組織にとって重要な役割を果たしてきた。
We have come full circle. Many people's interest in bitcoin started when Wikileaks was out under an extra judicial embargo by VISA, MC, PayPal and banks. Now Coinbase has repeated history. Oops. https://t.co/b8HQkoOwyQ
— Andreas M. Antonopoulos (@aantonop) April 21, 2018
@aantonop 私たちは一周して元の位置に戻った。多くの人がビットコインに興味を示し始めたのは、ウィキリークスが裁判所の禁止措置により、VISA、MC、ペイパル、銀行から閉め出された時だった。今また、コインベースが歴史を繰り返した。
昨年秋、ウィキリークスのリーダーであるジュリアン・アサンジ氏は、米国政府に対しツイッターで公に感謝を表明した。銀行サービスの利用禁止措置のため、ウィキリークスはビットコインに頼らざるを得なくなり、その結果、この組織に5万%の利益がもたらされたためだ。またアサンジ氏は、ウィキリークスへの資金提供者たちに対し、この金融封鎖を回避する方法として、仮想通貨を使って寄付を行うよう呼びかけた。ウィキリークスのウェブサイトは、ビットコイン、ライトコイン、モネロ、Zキャッシュでの寄付を受け入れている。
アントノプロス氏は自身のツイッター投稿へのコメントで、コインベースによる今回の禁止措置は、中央集権化や銀行サービス規制の意味するものを思い出させてくれる初めてのケースになりそうだと付け加えている。