2つのソーシャルトークンが急騰している。

仮想通貨データ分析機関のメサーリによると、ホエール(WHALE)トークンが1億3600万ドルの時価総額となり、ソーシャルトークンの中でトップとなった。次いでラリー(RLY)が1億4000万ドルで続き、二つを合わせると2億4000万ドルになる。

コインゲッコーによると、この2つのトークンでソーシャルトークン全体の時価総額の83%を占めている。

ソーシャルトークンとは、発行主体となる個人やブランド、コミュニティに価値が裏付けられたトークンだ。最近になって注目が高まっているが、その中でもホエールとラリーが群を抜いて高騰している。

ラリーはイーサリアム基盤のオープンネットワークで、クリエイターがコミュニティとともに独立した経済圏を立ち上げることを目指している。クリエイターやインフルエンサーの収益化のために、クリエイターらが独自トークンである「クリエイターコイン」を発行することが可能だ。

メサーリによると、トークンの供給量に価格を乗じ、完全希薄化後(発行済トークンだけでなく、今後発行予定のトークンを考慮に入れること)の評価額で測ると、ラリーが120億ドルでトップとなると指摘。現在86種類のクリエイターコインのうち、11種類が総額で25万ドル以上のRLYトークンを裏付けとしている。

一方のホエールトークンは、著名NFT投資家であるWhale Sharkが発行するソーシャルトークンだ。ヴォールト(Vault)という保管場所にあるNFTへの所有権を提供する機能を持っている。現在は、価格や価値はヴォールトに保管されているデジタルアートやコレクターズアイテムに紐づくような、有形資産に裏付けられたトークンとなることを目指している。

WHALEは1000万トークンを発行しており、完全希薄化後の時価総額は3億3000万ドルとなる。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン