分析プラットフォームのDappRadarの新しい調査によると、分散型金融(DeFi)と非代替性トークン(NFT)市場が大きく成長したことが明らかになった。

DappRadarの9月30日のバリューフローレポートによれば、NFTとブロックチェーンゲームが大幅に増加しているが、DeFiも依然としてかなりの価値を生み出している。

「価値は一定程度DeFiからNFTに流れているが、両方のカテゴリーは独立して価値を生み出しているようだ」と、レポートは指摘している。

DeFi分野ではバイナンス・スマートチェーン(BSC)やソラナなどのようなライバルネットワークが出現しているにも関わらず、セクター内で支配的なチェーンはイーサリアムのようなだ。2020年7月以降、ラップド・イーサリアムは400%増加し、ステーブルコインのテザーとDAIは同期間にそれぞれ1300%と500%の増加となり、価値が流入し続けている。

DappRadarによれば、ロックされた総価値(TVL)は現在1148億ドルにのぼる。これは前年同期比で936%の増加だ。今年7月23日から9月5日の間だけでも75%の成長し、TVLは1950億ドルのピークをつけた。​​​​​

調査をまとめた時点で、DeFiにロックされているすべての担保の68%はイーサリアムに基づいている。バイナンスのBSCは2番目に大きいブロックチェーンであり、現在178億ドル、つまり全体の15.5%がロックされている。TVLで3番目に大きいチェーンは、ポリゴンで27億ドルがロックされている。

レポートによると、NFTは8月に記録的な取引高を記録し、合計52億ドルにのぼった。イーサリアムは、ブロックチェーン上の全取引高の90%を占め、NFTセクターで重要なネットワークとなっている。
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NFTマーケットプレイスのオープンシーはこの分野のリーダーであり、USDコイン(USDC)やDAI、ポリゴン(MATIC)などのオプションがあるにもかかわらず、その取引の99.7%がイーサリアムで行われている。