WHO(世界保健機関)のテドロス事務局長は、新型コロナウイルスについて「パンデミック(世界的大流行)に相当する」と表明。米国の感染者数も1,000人を超え、出張や旅行を自粛する動きが広がっている。

NYダウは急落し、1,464.94ドル安の23,553.22ドルで引けた。最高値からの下落率は20%を超え、「弱気相場入り」となった。米政権が給与税の免税などの経済対策案を発表したが、米議会で難航する可能性が高く、米国の経済対策が遅れるとの見方が広がっている。

ただ、米国債利回りは0.895%まで上昇。米ドル指数も96.605まで上がっている。5時50分現在のドル円は104.50円と前日比1.14円の円高・ドル安となっているが、米国株の下落に比べると円高は進んでいない。

昨日のイングランド中銀の緊急利下げに続き、本日のECB理事会でも利下げが予想されている。米ドル指数が強い動きになるかに注目だ。

ドル円のテクニカル分析と相場見通し

今日のドル円予想レンジ 

104~105.50円

VIX指数が53.90と高止まりしていることから、米国株式市場の動揺は収まっていないが、米国10年債利回りは上昇しているので、ドル円が大きく売られることはないだろう。

再び105円台にトライできるかに注目している。