米国のマイケル・ベネット上院議員(民主党)は、仮想通貨企業に関連する銀行が「慎重で健全な」意思決定をしていないと指摘した。

3月16日の上院財政委員会の公聴会で、ベネット議員はバイデン大統領の2024年度予算に関する議論の中で、仮想通貨に強いシグネチャー銀行破綻の問題を持ち出した。ベネット議員は、銀行と仮想通貨企業の関係を、銀行とマリファナ薬局との関係とを比較している(マリファナ薬局は米国の多くの州で合法的なサービスでありながら金融システムから締め出されている)。

「シグネチャー銀行は破綻し、その預金のほぼ5分の1が仮想通貨によるものだった」とベネット議員は指摘した。「彼らはマリファナで何かをすることは許されていないが、どうやらこのうちの20%を仮想通貨に賭けることができるようだ。仮想通貨は誰も理解することすらできず、資産の価値が高騰したり暴落したりする不安定なものとして悪名高いものだ」。

ベネット氏によると、仮想通貨は「マリファナ産業ほど安定的でもない」とし、シグネチャー銀行の破綻の一因になった可能性を示唆した。しかし、シグネチャーの取締役のバーニー・フランク氏は、ニューヨーク金融サービス局が12日に同銀行を管理した時点では、シグネチャーの支払能力に関する問題はなかったと主張している。