米規制当局から訴訟の警告を受けたことで、分散型取引所ユニスワップのトークン(UNI)が6週間ぶりの安値を記録した。ユニスワップは「闘う準備ができている」としている。
UNIはウェルズ通知を受けたと発表した後の1時間で11.21ドルから10ドルへと10%下落した。この通知は、規制当局が執行行動を計画していることを示すものだ。現在UNIは9.66ドルで取引されており、これは2月下旬以来の安値だ。
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ニューヨークを拠点とするユニスワップ・ラボの創設者ヘイデン・アダムス氏は4月10日の投稿で「驚かない。ただイライラし、失望し、闘う準備ができている」と書いた。「この闘いは数年かかるかもしれないし、最高裁まで行く可能性もある」。
ユニスワップはウェルズ通知の詳細な内容を共有していないが、ブログ投稿でUNIは証券ではなく、米国の証券取引所やブローカーの法的定義を満たしていないと主張している。
コンセンシスの規制担当ディレクターのビル・ヒューズ氏は、SEC訴訟にはまずSECの5人の委員(ゲイリー・ゲンスラー委員長を含む)から承認される必要があると語った。「委員長が訴訟を起こしたいのは皆が知っている。2人の委員は反対しないだろうし、2人は反対するだろう。訴訟は既定の結論だろうが、まだ訴訟はない」。
彼は「動揺している」人々に対し、「一息ついて落ち着く」よう促した。SECがUNI保有者やプロトコルユーザーを標的にすることは「極めて疑わしい」と語った。
SECの元執行部長のジョン・リード・スターク氏は、ウェルズ通知は受取人に訴訟に反対する理由を主張する機会を与えるとのべた。彼はユニスワップに対する通知に「驚かない」とし、ウェルズ通知の受取人がSECに対して「無礼な/侮辱的なPRキャンペーンを展開する」ことに「いつも驚いている」とのべた。「SECを非難したり、罵倒されたりすることでウェルズに応じるのは、弱く、危険で、負ける戦略だとSECの弁護士なら誰でも同意するだろう」。
デルファイ・ラボの元法務顧問ガブリエル・シャピロ氏は、SECがUNIに関する証券問題で勝利するだろうが、ユニスワップが証券取引所であると主張する場合は敗北するだろうとのべた。
コインベースの法務責任者であり、SECに訴えられているポール・グレワル氏はシャピロ氏に同意し、SECがユニスワップをブローカーだと主張する場合、その主張をうまく展開することはできないだろうとのべた。彼は先月、SECがコインベースに対して起こした訴訟で裁判官が決定したことを指摘し、SECはコインベースが分散型のコインベースウォレットを通じてブローカー活動を行っているという主張を証明できなかったとした。