イーサリアム問題は続く―最終的な解決方法は未だ見えず

6月17日のthe DAOの一件から、イーサリアムのネットワークはざわついている。今回のシナリオにおいて明白なのは、同ネットワークの暗号通貨であるイーサーの価格が下落しているという点だ。

 

ソフト・フォーク

 

ドイツで行われたブロックチェーン・カンファレンスにて、イーサリアムの共同設立者であるGavin Wood氏は次のように語っている―「他には特にセキュリティの問題はないようですが、盗まれたイーサーに関しては非流動的なまま39日間は留まっていることになります。その後は完全に代替不可能になり、取引されるか、売られるかされることでしょう」

Wood氏はイーサリアムコミュニティがthe DAOの今回の件に対処する方法として3つの選択肢を挙げている―

 

  1. 何もしない―このアプローチを取れば、Wood氏曰く盗まれたイーサーの大半がアタッカーの元に行くことになるが、その後市場に最終的には循環するだろうという予測がされている。
  2. ソフト・フォーク―盗まれたイーサーは無期限に凍結されることになる。
  3. ハード・フォーク―盗まれたイーサーはそれぞれDAOトークンの持ち主の元に返還されることになる。

 

6月20には、イーサリアムがコミュニティ内で賛成の票を得た後にソフト・フォークを実施すると発表したが、Wood氏が説明するローリスクな方法には、特定の方向にわずかながら動かすことで盗まれた資産を凍結するためにネットワークプロトコルを変更する方法が含まれている。

 

 

ソフト・フォークからのUターン

 

イーサリアムがソフト・フォークの手段を取り下げるとなると、さらなるドラマが繰り広げられることになる。アタッカーによって効果的にSPAMを送ることでイーサリアムのネットワーク全体を凍結させることが出来ると判明した後のGethのバージョンは1.4.8だ。

イーサリアムはGethのクライアントバージョン1.4.9では前回のソフト・フォーク可能になったソフト上の変更点をロールバック可能だとその内容を説明している。

開発者であるFelix Lange氏がイーサリアムのブログに投稿した内容は次のような

ものだ―

 

「攻撃の方向性としては、新たにリリースされたthe DAOのソフト・フォーク実装に対してのものと見られています。Geth(や他のクライアントも同様に)内のフォークが制定されたコードによってブロックのガスリミットに応じてガスの支払いをせずにEVMのコードの実行が可能になります。これによりマイニングの速度が緩慢になり、合法的な取引が巻き込まれるのを防ぎます」

 

Lange氏は他の方法も模索されるべきで、コミュニティは投票を行い、より良い解決方法が見つかるまでソフト・フォークによるいかなるマイナスの結果も回避すべきだとも語っている。

 

目下の課題

 

Cashila共同設立者、Jani Valjavec氏はロールバックの内容を認めた上で、実際にはイーサリアムのネットワーク全体を凍結することが可能なため方向性として疑問が残ると語っている―

 

「それは小さな変更です。イーサリアムのネットワーク全体を凍結する能力があるのか定かではありません。しかし、しばらくの間、数時間、数日間かはわかりませんが、何らかの問題が生じる可能性はあるでしょう」

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