ステーブルコイン企業テザーは、睡眠テクノロジー企業エイト・スリープによる5000万ドルの戦略的投資ラウンドを主導した。睡眠関連製品に人工知能(AI)エージェントを統合する取り組みを支援するという。
この最新の資金調達は火曜日に発表され、エイト・スリープは評価額15億ドルで5000万ドルを調達した。これは昨年8月の1億ドルの資金調達に続くものとなる。同社は主に寝具やサプリメントなどの睡眠健康製品を手掛けている。
テザーは火曜日の発表で、「長寿、パフォーマンス向上、疾病予防」を支える健康テクノロジー分野への強い確信を示し、エイト・スリープと協力してAIベースの健康テクノロジー製品を市場に投入すると述べた。
テザーはこれまで蓄積してきた資本を活用し、仮想通貨以外のさまざまな分野への投資を進めている。投資対象は金関連産業、メディア、バイオテクノロジー、AIなどに広がっており、プロサッカークラブの買収も複数回試みている。
テザーは「継続的に取得される健康データを明確で実用的な洞察へと変換する技術は、消費者向け健康・ウェルネス分野の未来を形作る」と述べた。
さらに「今回の投資はエイト・スリープを支援し、テザーのQVACアーキテクチャを含む技術を活用して高度なAI駆動型健康テクノロジーを構築する長期的協力関係を確立することを目的としている。QVACのエッジインテリジェンスを活用することでエイト・スリープの製品性能を強化する」と説明している。
テザーのQVACは2025年12月に発表されたプライバシー重視の健康テックサービスであり、スマートリングなど複数のサービスやデバイスから取得した生体健康データを1つのプラットフォームに統合できる仕組みとなっている。ローカル端末上で動作するAIがデータ管理や健康インサイトの分析を支援する。
エイト・スリープは、自社の睡眠テック製品「Pod」を支える睡眠特化型AIエージェントの開発を計画していると説明している。Podは心拍数、呼吸、いびき、睡眠時間、睡眠段階などのデータを基に、ベッドの温度や傾斜、音環境を自動調整する製品となっている。
PodにはすでにAIによる睡眠データ分析機能が組み込まれているが、エイト・スリープは今回の資金調達により既存のAIツールや機能をさらに発展させる計画を示している。
エイト・スリープの共同創業者であるフランチェスケッティ氏は、テザーの発表の中で「私たちは世界で最もシームレスなAI駆動型ヘルスセンシングシステムを構築した。このテザーとの提携により、そのインテリジェンスをPodの枠を超え、個人の健康のあらゆる側面へと拡張できるインフラが整う」と述べた。
同氏はXでも詳細を説明し、エイト・スリープは現在、10億時間以上の睡眠データを学習した予測型AIエージェントを開発していると明かした。また「睡眠時無呼吸症候群の検出に向けたFDA申請も進めている」と述べている。

